電欠ガス欠に、突然のパンクや脱輪に、クルマの困りごとのお助けサービス「JAF」。
このJAFのサイトと機関紙"JAF Mate"のコーナーのひとつ「実証実験『JAFユーザーテスト』」が毎回面白く、
ちょっとした疑問、「誰かやってみてくれないかなぁ」といったことを色々と実験してくれています。
最近見た記事で、是非ご紹介したかったのがこれです。
「大雪のため立ち往生したEVの車内で過ごすには?」
去年(2020年)の12月に起こった関越自動車道での立ち往生、2000台以上が2日間巻き込まれて、衝撃でしたね。
ガソリン車やハイブリッド車はエンジンの熱で暖がとれますが、電気自動車で寒さをしのぐにはどうすればいいか。
"JAF Mate"2021年12月号(34,35ページ)と、JAFサイト内の実験検証ページ「JAFユーザーテスト」に記事があります。
サイトの方だと「雪/凍結」カテゴリー内の、タイトルは「大雪による車の立ち往生〜危険性と防寒対策を検証〜」です。
一番「暖かい」過ごし方(エアコン25°C、常時オートモード)の車が、やっぱり一番消耗が早かったようです。
動画によれば、午後7時に実験を始めて翌朝の夜明けまでもたなかったということでした。
検証ページ・動画で詳しく説明されていますが、EVのエアコンに頼りきらず
シガーソケットで使える電気毛布や足温器、普通の毛布などで、
消費電力を抑えつつ防寒対策をする必要があるようです。
もう一件、「JAFユーザーテスト」からご紹介したい記事がありました。
こちらはちょっと古い記事なのですが、2018年のものです。
災害時を想定して「バッテリーのみでお湯を沸かす」比較をした実験です。
対象車は4種で、
電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車とガソリン車(ふつうの「バッテリー」の電気)。
プラグインハイブリッド車・ハイブリッド車は発電もできて、そこが強みなのですが
この実験は「バッテリー」の比較ということでしょう。
EVは5時間お湯を沸かした後も残電量7/12ということでまだ続けられそうです。
実験では車体内のコンセント1500Wを使用して、外部給電器は使っていませんでしたが、
三創なら「30kWhリーフ×ニチコン パワー・ムーバーだったら、ポット何杯お湯を沸かせるか」
という実験ができそうです。
外部給電器の瞬発力なら、ヒーターを使って温まり、お茶で一息つきながらお料理ができる。
代わりに消耗も早くなりますから、残電量のチェックに気を使いそうですね。
[追記]
上記記事内に、関連記事リンクが追加されていました。
[Q]スマートハウスの概要と、EVとの関係を教えてください。
図解には太陽光パネル・蓄電池・EV充電器を備えた住宅が描かれていますが、災害時の電気供給のところで電気自動車やハイブリッドカーとV2Hについて言及しています。